というわけで完結です。異世界転移モノとしてはかなり地味な部類の作品ではありますが、真面目で普通な主人公と相まって、堅実で安定した話運びは好感が持てました。
さて今回は「主人公の最終的な決断はどうなるか!?」というアオリのわけですが、はっきり言って最終的にどの道を選ぶかなんてみんな知ってるよね~?という…。もちろん最終巻らしく、生死不明だった「あの人」なんかも絡んで一波乱ありまして、魔王様のヤキモチが遠因で主人公が危機になったりするわけですが 、うん、要するに「嫉妬って怖い」に集約されるのかな?色んな意味で。
それにしても主人公、攻撃魔法もそれなりに使えるはずなんですが、1巻で魔法が使える事に浮かれて冒険者やってた頃以降は全然使ってませんね。自分が攻撃もできるってこと自体を忘れてるフシがありますね。まあ現代日本で普通に生活していた女性なら、人間の姿をしたものに攻撃なんて、そうそう出来るとは思えないので、そういう意味では納得いきますが。
良くも悪くも「普通」だった主人公は最後まで「普通」の感性のまま、普通とは少し違う形での幸せを手に入れました。良いエンディングだったと思います。魔王と主人公が日本での生活をぽつぽつ語り合うシーンは泣けました…。

異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています(5) [ ふじま美耶 ]
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