ますは一言。 内容、薄っっ!

調合系のゲームが好きな主人公が、天界の都合で異世界転移することになり、神様からのサービスとしてもらった鑑定能力を活かして調合師を目指す…という展開は異世界テンプレなのでスルーするとして、起こる事件がなさすぎです。それなりのページ数がある割に、やってることは町の人との出会い、素材採取、調合の3つだけ。出会いも一応今後関わる人との出会いイベントその1を全員分こなしてみました。という感じの浅い関わりしかしてないし、調合も主人公にしかできない特別な薬ではなく、「普通に薬屋に売ってる薬を作ろうとして失敗したり成功したり」を延々と見せられるだけ…正直退屈です。
どうでもいい描写(門番とのやりとりを毎回、とか宿屋の延泊手続きを毎回、とか)を削って、ひとつくらい山場を作って欲しかったところです。おそらく次巻のメインとして用意されているのであろう領主の息子の謎の病気、このエピソードはこの巻に入れるべきだったと思うんですよね…。治療までいくか、今回は診察して治療薬のアタリをつける所までで次巻いよいよ治療…という運びにするか。どちらにせよ、今回出会う人をもう少し減らしてでも、そこまでは行きついていくべきだったと思います。じゃないと今回のメインになる出来事がなにも…!
あと、一人称なのに心情描写があんまりなくて、淡々と状況描写が続くんですよね。この文体どこかで見たよな…と思ったら「チート薬師の異世界旅」に似てるわ~。「~していく」で結ぶ文の多さとか描写の仕方がそっくり。思わず同じ作者かと思ってしまいましいたよ。薬の調合、という点もカブッてるし。チート薬師の方が内容の密度濃くて面白かったですけどね…。