山奥で魔物を狩って暮らしていた主人公。たまたま助けた冒険者にスカウトされて冒険者養成学校に入学することになり…

というわけで、規格外な強さを持つが、師匠以外の人間とほとんど接点がなかったため激しく世間知らずな主人公が「友達を作りたい」という目的のために冒険者養成学校に通う話ですが。
まあ話としてはまとまっていると思います。ただし主人公の強さが示されるのは入学試験くらいです。なにしろ強すぎて一般の学生では太刀打ちできないので、本編中では手加減しっぱなし。なので「強くてスゴイ主人公」の活躍を読みたい方にはちょっと物足りないかも。
あとは…今作において主人公の目的はあくまで「友達作り」のはずなんですが、首尾よくルームメイトと友達になれた以降は積極的に友達作りに行ってないんですよね… 。せっかく「握手すれば友達になれるのか!握手の力、スゲー!」という妙な思い込みをしたんだから、誰彼かまわず握手を求めに行っては「これで友達だな!」と高笑いしてドン引きされる…というような展開があっても面白かったと思うんですが。あとルームメイトの秘密は最初っからバレバレすぎたと思うの…