主人公は双子の兄弟。弟は頭脳明晰・スポーツ万能の爽やかイケメン、兄は凡人。しかし兄には限定条件下の未来を視ることができる超能力「カテイミライ」があった。この能力を使って警察に協力する探偵事務所を営んでいる兄弟だったが、ある日能力の弱点を突く形で事件の犯人確保に失敗し、犯人の一味と疑われるハメに…。そんな中、学校行事で訪れた遊園地で、先の事件の犯人グループが「報復」として遊園地の客を人質に取った「ゲーム」を仕掛けて来る。

…というわけで、なかなかにスリリングで面白かったです!
カテイミライ=仮定未来 というわけで、仮定条件を変えると見える未来も変わる、便利でもあり不便でもある予知能力ですね。犯人が仕掛けて来る「ゲーム」がこの能力の弱点を狙ってる時点で「内通者がいるよね」という事はわかりましたが、最初の内は正体わかりませんでした…。主人公が内通者の正体に気付く切っ掛けの部分は確かに「言われてみれば」なんですが、不自然さを見落としてました。
さて事件そのものはこの一冊で終結しましたが、事件の黒幕は野放しのままになってしまいました。是非とも続編希望ですね!
カテイミライ [ 緋呂 ]

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