ブラック企業から脱出したはいいものの、再就職先がなかなか見つからない主人公。探し物が必ず見つかるという噂を聞いて訪れた、妙な物ばかりが置いてある雑貨屋「芙蓉庵」で、縁あってバイトとして働くことになる。いわく付きのアヤシイ商品ばかりのこの店は、訪れる客も一癖あって…

というわけで、様々なモノにまつわる短編連作。この手の話は割と客側が主人公になって展開される場合が多いのですが、この作品では常に視点は店側です。客には伏せられていた情報や因縁を店主や店の関係者が主人公に解説する形で、アブナイ商品を買っていった客のその後の顛末については「結局こうなったみたいだよ」という伝聞に留まっています。が、これがなかなか面白い。救われる話あり因果応報の話ありで飽きさせません。これはシリーズ化希望だな!

奇貨屋フヨウ庵のお客たち [ 阿澄森羅 ]
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