主人公の魔女があちこちをフラフラ旅するロード・ノベル。
甘い話あり苦い話ありで楽しめました。全体にちょっと毒入りの話が多い所は「キノの旅」を連想します。
「旅の途中」に登場する「筋肉の人」の一連のエピソードは笑いました。

主人公は基本的には善人ですが、偽造通貨の大量流通で物価が三倍になってしまった国では ちゃっかり相場の三倍料金で詐欺まがいのイカサマ商売を仕掛けたりするしたたかな一面もあって、そういう所が良いですね。果たしてこの主人公は自分の母親の真実に気付ける日が来るのか…?
この先も期待できそうな作品でした。

魔女の旅々 [ 白石定規 ]
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