前半が各種アンティークにまつわる掌編、後半がアネモネさんの過去に迫る短編連作。
後半部分は文句なしなんですが、前半の掌編の方は相変わらず今一歩物語的な面白味が足りないと思うのです…。各掌編の主人公も固定化されてきているので、それならいくつかのアンティークを連動させてもう少し読み応えのある短編に料理することもできたのではないかと。アンティークの扱いも「これだけの機能しかない道具だと思ってたらこんな使い道が!」みたいな展開を用意してくれればもっと面白くなると思うんですけどねぇ…。

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