ただの失踪人捜索のはずが、どんどんキナ臭い方向に進んでいき、そして主人公にも危機が…!?
というわけで下巻。
今回「表」の結末と「裏」の結末が用意されましたが、「裏」いわゆる「真の真相」という方は結構…黒いですね。質屋店主からして真っ黒なのである意味納得の黒さですが。
主人公の能力が不調になった理由についてはありがちすぎてなんだかな。というかいくら不順でも普通気付く…。あの感覚は独特ですから。
主人公については色々と無理を感じますね。箱入りお嬢様ならともかく、両親失くして一人で生活している若い女性ならそれくらいは解らなきゃ変でしょということに気付かない、という描写が随所に見られます。作中常に暴走しっぱなしでちっとも「仕事」をしているという心構えが感じられないし。設定優先で、血の通った女性っぽくないというか。
話そのものは嫌いではないけど、主人公が最後まで好きになれず仕舞いでした。