進学のために金沢から京都に出てきた双子の兄妹。うさぎの姿で現れた神・ククリ姫の頼みで、あやかしを物語の形で語る「語り部」になることに…

というわけで、ほっこり妖怪物語。主人公(兄)の語る物語も筆致が優しくて良いですね。からくさ図書館シリーズの登場人物も出てくるので、両方読んでるとちょっとニヤリとできるかも。語り部役の報酬は美味しい食べ物という約束&主人公兄妹がどちらも料理上手設定なので、毎度毎度美味しそうな食事がてんこ盛りです♪羨ましい食生活送ってますね! 

あやかしは語り継がれることで命を保つ…というわけで、「語り部」の存在は結構重要。先代「語り部」は文豪・泉鏡花ですよ!…といっても実は泉鏡花は読んだことありません!うひゃあ!でもこの作品を読んで、ちょっと泉鏡花作品も読んでみようかなという気になりました。白雪姫の話読みたいな。