ある日従兄から告げられた衝撃の事実―「この世界は乙女ゲームの世界なんだ」 なんと従兄には前世の記憶があり、ヒロインの攻略対象の一人なのだという。主人公は従兄とヒロインとの恋愛イベントを回避するために協力することになるが…

というわけで、乙女ゲーム世界に転生…だけど転生者は主人公じゃありません、という所にヒネリの効いた本作。文庫化したのを機に読んでみました。「乙女ゲーム世界に転生」自体はよくあるモチーフだけど、切り口が面白いと思いました。ちなみにゲームヒロインも前世の記憶持ちのようで、各攻略対象と満遍なくイベントを起こすためにあれこれやってます。が、ゲームとは無関係のはずの主人公が次々と攻略対象とのイベントを(無自覚に)起こしていて好感度をガンガン上げていっているのはお約束ですね。 単行本の方は全4巻で完結済みのようですが、私はこれからも文庫版でゆっくり楽しんでいくつもりです。