バカげたレベルで強いのに赤子より弱いと勘違いしている主人公が色々やらかす物語、第2巻。
相変わらずヒロイン不在です。うまくやればヒロインになりそうな子との出会いはあるし、主人公の発言は「最後に余計な事を言って台無しに」パターンが多いので、最後の「余計な部分」を聞かなかった人達には尊敬したり感謝したり崇拝したりされちゃってるんですけどね。主人公はまったく気付いていませんが。まあ、チームタナカとして着々と常識外れの力を身に付けていっている骨と筋肉妖精がなんか可愛いので、これはこれでいいか!

さて今回の主人公は行動だけ見れば救国の英雄と言っても差し支えないんですが、いかんせん本人の性格が邪魔をして誤解と被害妄想と小心者ぶりをエスカレートさせた挙句逃げ出してばっかりです(笑)
ちなみに彼の語る言葉の数々は、大真面目に書かれた作品においてならば「どこかで見たような言葉を並べただけの薄っぺらで底の浅い発言だ」と評価される事もあるかもしれません。でもこの作品においては問題ナシ!だって「この主人公は過去に見たアニメやマンガの中からカッコイイセリフやシチュエーションを選んで、それっぽい言葉を言ってるだけの薄っぺらで底の浅い人間です」と作中でしっかり明記してあるので!むしろそのいい加減ぶりを楽しむ、みたいな? あ~でも「マントを常にカッコよく翻す」ためだけに無詠唱魔法を習得しちゃう情熱だけは理解できるかも(笑)


余談ですが獣人とセーラー服少女のイラストの順番が入れ替わっていて雰囲気が台無しになっちゃってます。こういうミスはなんとかしてほしいですね…。

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