東京都葛飾区にある古き良き風情の銭湯・松の湯。ただし、この銭湯は異世界に繋がっているのです。ここには様々な種族の異世界人が時に迷い込み、時に常連として湯に浸かるために訪れる。さて今日のお客様は…?

というわけで、銭湯が舞台の連作短編(一応裏に大きな流れが存在しているので長編とも言えるかも?) 入浴マナーの遵守に異様なまでの拘りを見せる番頭さんがいい感じ(*^-^*)
なお、章ごとのトビラに記載されている注意書きは一見同じ文章ですが、その章の内容に合わせて微妙に変化するのでちゃんと読みましょう(笑)

この作品、最初は「色々な異世界」に繋がっているパターンかな?と思っていたのですが、そうではなく、繋がっている異世界は一つだけで「特定の世界の色々な場所」とつながっているパターンでした。
基本的には章ごとに別の人物が主人公となり悩みを解決したり和んだりする話なんですが、彼らが住む異世界は「黒霧の病」と呼ばれる謎の伝染病が蔓延して大ピンチになってます。割と早いタイミングで読者には原因が明かされますが…史上最小のラスボスかも(物理的に)。ぶっちゃけちゃうと蚤です。
原因が蚤なんで、銭湯=体を清潔にする場所が舞台なのはある意味納得ですね。
最終的にこの蚤は身もフタもない結末を迎えますが、この終わり方はとても好きです(笑)

それにしてもアレですね、むやみな異世界召喚は控えましょうね?この話みたいにとんでもない事態が引き起こされる可能性がありますよ?と、昨今の異世界召喚やらかしまくりの異世界人勢に言ってあげたいですね(笑)