聖女として召喚された妹に巻き込まれて異世界にやって来た主人公(&自宅&飼い犬)。妹はノリノリで聖女を引き受け、主人公も王宮の賓客扱いになって過ごしていたが、妹の「お姉ちゃんのご飯を食べなきゃ死んじゃう!」という訴えにより妹共々自宅に戻り(といっても王宮の庭)、妹のために日々ご飯を作ることに。自宅にストックしてあった日本食材で作る料理は王宮の人々や、時には人外の存在までもが食べに来るようになり…

というわけで、異世界で日本食が大人気もの。妹の好物はオムライスだの唐揚げだのという基本的なメニューばかりなので、飯テロもの というほどの威力は正直ないです。なんでタイトルが「おもてなし」なのかといえば、たま~に人外が食べに来たり王宮関係者に振る舞ったりしているせいだと思うんですが、むしろ主人公が自分のためだけに作る晩酌メニューの方がバリエーションも描写も気合が入っているような(笑) 「異世界晩酌仲間たち」なんてタイトルの方が似合いそう(^.^)

この作品は「聖女の務めが終わったら召喚時点の場所・時間に戻す」と確約されているので、同系統他作品に比べれば召喚主は良心的ですね。というか、よその世界から勝手に人を連れてきて「縁もゆかりもないけどこの世界を救え」なんて要求するんだから、用が終わったら帰す所までセットにしてくれないと怒りますよね。他の作品の召喚主の皆さんも見習って欲しいものですね(笑)


同じ作者の別作品 → わが家は幽世の貸本屋さん ~あやかしの娘と祓い屋の少年
         → 幽世のおくりごと



人気ランキング参加中!