病的に慎重な勇者と、彼に振り回されるヘッポコ女神の異世界救世譚、第3巻。今回からは新たな世界の救済ということで、レベル1から仕切り直しです。まあこの主人公なので、レベル1のまま冒険の旅に出発したりはしませんが。

記憶を失くした勇者と最初の出会いからやり直す…かと思ったら記憶残ってました!という展開は予想通りでなんの驚きもありませんでしたが、主人公の性格の変遷はちょっと笑えたかも。
女神を「大切な存在だ」と感じて優しくする?なんか、らしくなくて面白味が無くなっちゃったな…と思ったら、女神の不手際のせいで「大混乱」の状態異常を引き起こし、「とっても向こう見ず」な性格に。最終的には元の慎重な性格に戻ったものの、女神に対する好感度は地に落ちる(お約束)
という段階を踏んでいるわけですが、この「向こう見ず」な性格の勇者って、最初にこの世界の救済に失敗した頃の性格ですよね。…うん、この性格と考え方じゃあ失敗するよね!物凄く納得です。友達にするには良いかもしれないけど救世の勇者には向いてない。とりあえず目的のためなら「愉快な笛吹き」なんていう職業を躊躇いなく選べるくらい振り切れてないと(笑)

それにしても今回は女神のダメっぷりが際立っていました。前2冊では多少なりと役に立ってた所もあったと思うんですが、今回は妄想と主人公の足を引っ張ることしかやってないような。前世絡みで感動エピソードを用意してみました!という感じの展開にはなっているけど、あんまり胸に迫るようなエピソードでもなかったし…。このままだとウザいだけのヒロインになっちゃいそうです。もう少し行動に進歩を望む!
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