横柄眼鏡野郎の冒険記、13巻。完結です。
………え、完結!?
衝撃です。一応アオリでは「金色の文字使い編完結」と書かれているので第2部の目も無くはないのかもしれませんが、作者近況報告を見る限り、世界の根幹に関わる最終章の書籍化は全くの白紙状態っぽい感じです。え~…。web版と違って書籍版では初期から「最終局面」のための伏線が着々と張ってあったので、ここで終了というのは勿体ないですね。

今まで、web版のエピソードの順序変更や内容の差替えはあっても基本的には「web版+追加エピソード」という形で進んでいた作品なので、前巻から「ここまで端折るか!?」というくらいエピソードをぶっ飛ばしていても何か違う形での補完があるかも…と多少の期待は残していたのですが…。好きだったシーンがいっぱい削られてしまって残念です。
エピソード削減で最も割を喰ったのは多分勇者4人組。特に大志はweb版では堕ちる所まで堕ちて、あげく人間やめる所まで行ってしまいますが(ちなみに残りの3人が必死に救ってくれました)、彼の境遇は書籍版では随分マイルドに。その分、彼のダメっぷりやイデア世界に戻りたくない心情などは説得力が減ってしまった感じがします。魔人族のクルーエルの皆さんも随分と見せ場が減ってしまったし、アヴォロスの仕掛けた戦争そのものも被害や悲惨さが減りました。

もし「最終章」が出せるなら繋ぐことは出来るように、なんとか必要なエピソードだけは全部ぶちこんでおきましたよ…という感じで、結構力技で完結に持ち込んだ、という印象ですね。せめてあと1冊、できれば2冊はボリュームが欲しかったです。

12巻はコチラ
外伝4巻はコチラ

…そういえば外伝も文庫未収録が大量に残ってるよな~…。どうなるんだろうこれ?