転生者が溢れていて、各国が強力なチートを持つ転生者を抱え込んで睨み合っている世界。そんな世界に「自然発生型」として転生してきた主人公は、「全てのチートを無効化し奪い取れる」というチートを持っていた。だが本人はそんな能力とは裏腹にやる気のない、死んだ魚のような目をした人物で…

というわけで、転生者が珍しくもなんともないばかりかチート持ちで溢れている世界を舞台に、そんな中でもとりわけ特殊なチートを持った主人公がのんびりライフを求める話。まあまあでした。
が、主人公のビジュアルその他が某週間跳躍誌の銀魂の主人公に酷似しているのはいかがなものか…。

強力なチート持ちが溢れている中でも上位である人物がクローズアップされていますが、序列八位さんが力を奪われた後の変貌ぶりとか、世間的には「最強」と噂されている第四位さんの真実の姿とかは笑えます。でも「主人公が奪ったチートが最終的にどうなるのか」という点については、もう少し違う扱いの方が良かったかな。任意に戻せる設定より、単純に消滅の設定の方が展開としては面白いと思うんですが。
消滅だと、敵が能力を奪われて改心→仲間になって味方の戦力増強!という図式が作れないから、こういう扱いになったのかな~とは思いますが、そこをなんとかするのが作者の腕の見せ所だと思うんですが…。