女神の頼みで異世界で救世主として魔王を倒した主人公。だがその世界の人間たちは主人公を虐げ邪険にしていたので、さっさと見限って日本に戻ってきた。女神のはからいで異世界で身に付けたスキルや所持金をそのまま引き継いだ主人公は、日本で好き勝手に生きようとするが…

というわけで、異世界で活躍して出戻った勇者が能力に物を言わせて好き勝手する話。最近ちょこちょこ見かけるパターンですね。

筋立ては単純そのもので深みは皆無です。ただ、「金銭ドロップ」スキルの効果で熊や鹿がお札を撒き散らしながら倒れる姿は想像するとシュールで笑えるかも(笑)
基本は勧善懲悪なんだけど、マスコミには偏向報道されてますよ、というのと（作者が）某国に恨み真髄らしいのとで、主人公が完全に報われるわけではありません。まあ物理で叩きのめしたところで世界はそうそう変わりませんよ、というのはシビアではあるけど事実ですよね～。

主人公が完全に見切り付けてきた異世界ですが、女神様が引き続き介入を続けているので、関係は完全には切れない模様です。でも、う～ん…。主人公に特に魅力があるわけでもないし、物語そのものの引きもそんなに強くないので、続きを読もうというほどの魅力は無かったかも…。