100人の英雄を育成し、邪神を倒した預言者の主人公。邪神との戦い後、異界にこもって静養していた主人公だったが、ある日、世界の各地で活躍する弟子達の様子を見に行こうと思い立つ。弟子達は「歓待するから連絡して欲しい」と言ってくれるが、今となっては重要な地位に就く者ばかり。負担をかけたくないからお忍びでこっそり旅をすることにして…

というわけで、大勢の英雄達にひたすら慕われる主人公がぶらり旅に興じる話。預言は予言とは違うのだよ、ということでちょっと珍しい魔法の形でしょうか。イメージとしては言霊遣いの方が近い感じです。「本がくっついている杖」という意匠は結構好き。

主人公は「気遣いの人」という設定で、弟子に迷惑かけたくないからお忍び、という形になってはいるのですが、この人、別に行動自体は一切隠してないので…弟子ネットワークで早晩バレるわな。この主人公の性格は好き嫌いが分かれそうな感じですが、まあ「教育者」という感じはありますね。

引きこもってる間に世の中が大きく変わって「預言者」という職自体もう主人公しか存在していないようで、周囲には精霊術士と思わせている主人公ですが、周囲の誤解はそのままにしておくけど出来ることを隠すつもりはないよ、という主人公のスタンスは嫌いじゃないです。もうちょっと隠さないと簡単に正体バレるよとは思いますが!

竜騎士から運び屋に…と主人公の性格と周囲の人々の反応の傾向が似てるなと思ったら同じ作者でした(笑) なんでしょう、この作者さんはこういう系統が好きなんでしょうか?
主人公に悪感情を抱く人が今のところ皆無のようなんですが、今後も全方位に慕われまくる展開なんでしょうか…タイトルからいけば慕われまくりのようですね。反発する人もいる方が自然だと思うんですが…。


2巻はコチラ

同じ作者の別作品 → 強くてニューゲーム!~ とある人気実況プレイヤーのVRMMO奮闘記
         → 最強職≪竜騎士≫から初級職≪運び屋≫になったのに、なぜか勇者達から頼られてます
         → 役立たず転移者、チート魔剣で異世界を謳歌する



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