交通事故寸前というタイミングで異世界召喚された主人公。でも召喚陣とは離れた場所に現れた主人公に加え、召喚陣の中にも「聖女」が二人も召喚されて異世界は大混乱。巻き込まれた一般人、という扱いに落ち着いた主人公は転移直後に助けてくれた騎士の計らいで城下の食堂で働くことに。激マズ料理を量産する店長が切り盛りする食堂は当然閑古鳥が鳴いていたが、実のところこの世界において料理とは「食べることで得られる特殊効果が全てで味は二の次」というのが常識だった。毎日美味しいごはんを食べたい主人公は、美味しくて効果も得られる料理を開発しようと決心し…

というわけで、異世界の料理がマズかったので改革する話。
召喚主側の王子の対応はなかなかに不愉快ですが、その他の人の対応はマトモです。
この手の話だと「巻き込まれだと思われた主人公こそが本物の聖女」というのが定番ですが、この作品の場合あと二人の召喚者達もちゃんと聖女みたいです。それぞれが攻撃特化と支援特化なので二人で一人前らしいけど。まあ主人公も「実は聖女」的な能力をチラチラ見せてるので、定番中の定番な展開になりそうな気がしないでもないですが。

攻撃特化の「黒の聖女」様、良いですね!召喚直後からサッパリした気性の好感度高い人だとは思ってたけど、前向きでパワフルで、友達になったら絶対楽しそう。聖女パンチ(笑)強力すぎて笑うしかないです。
主人公は美味しくて特殊効果もバッチリな料理の研究に余念がないわけですが、料理への効果付与の研究に邁進する、ちょっとマッド入った店長と「推しアイドル」感覚の騎士の間で楽しそうです。更には腹ペコ大食い騎士団長や食いしん坊魔族も加わって、定番異世界生活を楽しんでますね。
それにしても、最初から主人公と友好的だった黒の聖女さまに対して「白の聖女」はかなりタチ悪そうな感じ。噂の食堂に行ってみれば元の世界と同じ美味しいご飯に出会えてたのに、頭からバカにして行こうともしないとか。バカだねえ…。バカ王子もどうやら白の聖女の外見詐欺に遭ったことは気付いたようだし、今後はもう少し思慮深い人間になれるでしょうか。というか王子なんだから外見に騙されずに思慮深く立ち回れるのは当然の資質のはずなんだけど。この人が現状から成長が無いままトップになっちゃったら、この国お先真っ暗ですよね…。まあ現在の苦境は自業自得なんで、お守り頑張れ。


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