高校を卒業したら一人旅するつもりの、ソロキャンプが趣味の主人公が、ある日クラスメイトの異世界召喚に巻き込まれてしまった。神の使徒として召喚された級友二人と違い、ただのお客様という扱いに落ち着いた主人公は、しばらく兵士の訓練に混ざって自衛手段を得た後に、帰る手段を探すため召喚主の城を出て旅をすることにしたが…

というわけで、ありがちな巻き込まれもの。他の召喚者二人は神様に会ってこれから行く世界の説明受けてチート貰った、ということなので「実は主人公こそが召喚対象」ではなく本当に巻き込まれただけですね。でも色々規格外なのはお約束。
本作は召喚対象が「魔王と戦う勇者」ではなく「強くなって神の世界に行って神に会う」のが目的の神の使徒、というのがちょっと変化球かな。
「どうせ旅に出るつもりだったんだから、中世ヨーロッパ風の世界に来たのは旅費が浮いてラッキー」と考える主人公のメンタルがポジティブすぎ(笑)

主人公の考える「キャンプ」とは…基本野宿・食器と調味料持ってればキャンプ。テントがあるなら豪華なキャンプ。そして、その「キャンプ」で危険を避けるために危険察知の能力を身に付けてたり自分の気配を消して素手でウサギを仕留められる所まで鍛錬してたり…日本にいる段階で既にチートじゃん(笑) あなたのそれは一般的にはキャンプではなくサバイバルです。
こんな主人公が「この世界で自衛できる程度には」と兵士の訓練にまで参加したんだから、そりゃ冒険者になろうと成功するに決まってますよ。その上に意味不明の謎威力の魔法まで使ってますからね~。使徒のお二人の存在感霞みますね~。というかもう既に完全に空気ですね。
召喚を実行した魔術師10人の命と魔力を使徒に注いで召喚するはずが、魔力切れになっただけで誰も死なずに済んだ…というのがサラッと語られてたけど、これ絶対主人公が紛れ込んだせいですよね~。この先でそのあたりの解説があるのかどうかは知りませんが。

召喚主の国王は案外マトモな感性持った人で巻き込んでしまった主人公にも(下心はあるけど)礼を尽くそうとしていたし、お城の兵士や魔術士の皆さんも大体良い人でしたね。兵士の某教官だけはまぁ…色々な意味でアレな人でしたけど(笑)「生きていれば死んでないから問題ない」が座右の銘って(笑)至言ですわ(大笑)
城で世話役に宛がわれた神官一人だけが教会の思惑で勝手に突っ走って主人公を冷遇して自滅しましたが、主人公、この神官を悪者として自分の自由を保障するために利用する気マンマンでしたからね、相手が悪かったとしか言いようがないですね。

今回は諸々説明と本格的に動き出すための準備という感じで終わったので、物語が動き始めるのは次巻以降かな。

ただこの作品、お城を出るまでの前半の方が、本題に入る(はずの)後半より面白かったんですよ…。

ヒロインとの関わり方も描写不足でイマイチだし、キャンプで培った独自技術や知識の数々を披露してくれるわけでもないし、主人公独自の強力魔法というのも良くも悪くも「よくある話」だし…。本題として紡いでいきたいのは城を出てからの話の方のはずなんですが、そちらに大して魅力を感じられないというのが痛いですね。
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