攻撃されても回避できる回復役が色々頑張る話、第5巻。一応の懸案が片付いたというわけで新展開です。…正直今までとあんまり変わんない(笑)

今回は相棒ルーシャがめでたくハンターに転職!凄い弓も手に入れたぞ!魔法陣の手掛かりも手に入りそうだ!というのがメインなんですが、主人公達が遭遇する「獣王」が…ダメだ…。
登場人物には「脳筋だけど気持ちの良い、慕われる人柄」と語られているけど、全然そんな風に思えません。ただただ身勝手で人の話を聞かない人でしかないです。相手の事情も言い分もお構いなし、「自分がそうしたいからそうする!お前の事情なんぞ知らん!喜べ!」という人ですよ?
能力があるから自分の部下になれ!とルーシャを勧誘するのは自由だけど、本人が断ってるのに「部下になったらお前も絶対喜ぶぜ」と決めつけて誘拐(!)しちゃうとか!普通に犯罪者ですよ!しかも目の前にいるパーティメンバー(主人公)は「普通そう」と決めつけて無視。メンバー引き抜きに対する打診も自分の立場や彼女の待遇の説明も一切なし!
こんなのがトップだなんて、国としてどうなの?と問いかけたくなります。読んでて本っ当にイライラした…!!
魔法陣絡みでコイツが次巻も出るのかと思うだけで憂鬱になるレベルですよもう!

前半はコカトリス戦で、主人公がついに不特定多数の前で「回避の有用性」を見せつける展開になり、スカッとした感じで気持ち良かったのに、後半の獣王のせいでなんかドンヨリした読後感になっちゃいました。本当にもう少しなんとかできないものか…。


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同じ作者の別作品 → 悪役令嬢ルートがないなんて、誰が言ったの?
         → 回復職の悪役令嬢



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