人間関係に疲れて、姉に勧められたVRMMOを始めることにした主人公。チュートリアルで一度だけ訪れることのできる「はじまりの街」で、定型文の受け答えしかしてくれないNPCにしつこくしつこく話しかけ続けたら…何か制限が解けて急に人間らしくなっちゃった? どんなスキルも覚えられる初心者用の街の住人達は、裏を返せばあらゆる技術を教えられる達人揃い。住人達と友誼を結んだ主人公は様々な技術を学んでいき…

というわけで、ゲームを妙な方向で楽しんでいる話。なかなか面白かったです。

チュートリアルのために用意された町で、指定のクエストを達成する…だけでなく、習えるものは全部習う!会える人は全員話す!というスタンスでやってたら、物凄い数のスキルや魔法を習得しちゃいました…というのは、過去にもちらほら見受けられるパターンですが、一冊まるまるチュートリアルで最後の最後まで街から出ないとは思いませんでした。しかも最後に選んだ職業はアレだし…。

何度話しかけても定型文の受け答えしかしてくれないゲームって心当たりありまくり(笑) なんなら私も何度も話しかけてみるタイプですが、まさか返事が来るまで何十回でも話しかけ続けるとか(笑) 主人公、相当な暇人ですね。しかも定型返答でも「ごく僅かに間が出来たのを返事と見なす」とか!それで会話が成立したと判断するとは…変人ですね。
まあ、どんな技術でも教えられる能力がある、というのは間違いなく有能な人ということなので、可能なら交流を楽しみたいという気持ちは解りますけども。

最終的に主人公の行動で制約が解けたチート級能力持ちの住人達が丸ごと仲間になったんだから、そりゃ強力どころの話じゃないよね…ゲームの記録なんか塗り替えまくりそうです。

これ、運営さんとかどうなってるのか知りたいなぁ。わざわざシークレットクエストとして設定されているくらいだから、主人公の行動もその結果も完全に「想定外」というわけではないのかもしれませんが…阿鼻叫喚の大騒ぎ?それとも、実は人間の作ったゲームではなく実際に神々あたりが遊んでいるゲームなんていう可能性もあったり?
そのあたりが判明するかどうかは次巻以降に持ち越しですね。なんといっても、主人公が「他者に会わない」という設定のチュートリアルの街を出るのが最後の最後だし。

一般のプレイヤーと関わり出してからはどんな方向に展開していくのか、ちょっと楽しみです。





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