子供を庇って事故死した主人公。転生するにあたり、新たな人生の身分や容姿、能力を決める十連ガチャで主人公が引き当てたのは女神も見たことがないくらいの大当たり大連発だった。ファンタジー世界で容姿にも能力にも恵まれた第二王子として生まれた主人公は、幼い頃から多彩な能力を発揮。わずか5歳にして、他の兄姉達も通う学園を受験することになって…

というわけで、愛され王子?ほのぼの?どこが?内容的には「腹黒王子の暗躍生活」でしょ?と言いたい話。中身は浅くてスカスカです。

とりあえず主人公の5歳という年齢設定、あんまり仕事してませんね。「5歳児にこんなこと任せるの?」とか「5歳なのに凄い!」とか言わせたいだけですよね。物語的には5歳である必然性は感じません。
話し方や立ち位置、周囲の人に与える印象…色々考えてもせめて10歳くらいにはなっていないと説得力の無い展開のオンパレードです。「可愛い外見を利用して相手を罠にかける」とかいう方向に展開するならアリかもしれませんが、この話、そういう方向性でもないですしね。

あと、増えていく仲間が全部奴隷、というのがちょっと…。キャラが立っていると言える程度の描写があるのは元暗殺者と元敵国魔法騎士の二人くらいで、それ以外の人たちは「居るだけ」状態だし…強いて言うなら主人公礼賛要員でしょうか。この程度にしか扱えないなら奴隷は先述の二人だけにして、その分人物の描き込みを深くした方がまだ良かったと思います。
それに主人公、元日本人のわりに「奴隷」というものに抵抗無さすぎて違和感が…。「奴隷は所有物」と言い切れちゃうのが何とも言えず嫌な感じです。いくらこの世界では違法ではないと言われても、やはり日本人としては人間を所有物呼ばわりするのには違和感を感じるものではないでしょうか?

肝心の物語も、前世の知識と転生チートで異世界生活楽勝です、というだけで特筆できる部分があるわけではないし、大きな動きとか主題なんかもない単発エピソードの連続で心に残る部分があるわけでもないし…
きっぱり駄作でしたね!(※個人の感想です)


あ~、後で気付きましたが…初期スキルが便利すぎるの人かぁ…。
あちらも駄作だったんですよね。駄作すぎて作者名覚えていませんでした。気付いていれば最初から読まなかったかも…。



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