いつものようにご飯を炊いた所で、炊飯器を持ったままアパートの隣人と共に異世界召喚された主人公。美少女な隣人が聖女として遇される一方で「見た目が醜いから聖女じゃない」と王都からポイ捨てされた主人公の元に、紫色の子犬が現れた。人型になった子犬から、聖女は主人公の方であり、子犬は聖女を守る聖獣だと知らされたが、不愉快な召喚国に聖女として尽くす気はないので聖獣と共に旅に出ることにする。賢王が治めるという隣国を目指して旅をする二人だが、途中立ち寄った村で窮状を見かねて手助けすることになってしまい…

というわけで、巻き込まれと思われて捨てられた方が本物の聖女だった話。主人公サイドは八割方ご飯の話です(笑)

この国では為政者の心が濁っていると瘴気が溜まり、植物は枯れ動物は魔獣化するらしく、その尻拭いのために聖女が召喚されるらしいです。なんて迷惑な！実に分かりやすく腐ってますね！原因はトップの性根だと判っているんだから、異世界人に迷惑かけずに清廉な人間にトップをすげ変えればいいのに。
主人公の聖獣は、本来なら主人公の側に実体化するはずだったのに何故か離れた場所に生み出されてしまったらしいですが…、この子が最初から側にいたら主人公も聖女(仮)くらいには思われて逃げられなかったかもしれないので結果オーライですね！ちなみに聖獣の能力は「聖女に足りない能力を補う」という形で与えられているそうで…彼が何でもできるスーパー従者だということは、つまり…主人公は…（察し）

さて主人公が持ち込んでしまった炊飯器は無限に白米が出てくる魔道具と化してしまったわけですが。持ち込んだものが魔道具に、というのは定番ですがそれが炊飯器っていうのは初めて見ましたね。斬新！でも主人公は料理がそれほど得意ではないのでおにぎりばっかり作っているという…(笑)　まぁおにぎりは世界一おいしいコメ料理だから問題なし！…無いか？

あと旅の道連れとして途中乱入してくるチャラ男君ですが…彼は明らかに王弟殿下の息子でしょ？最終的に今の王と王子を追い出して、高潔だという王弟かこのチャラ男のどちらかが王位について決着なんじゃないの？と安直に将来を予想してみたり。

主人公の召喚に巻き込まれ、本物聖女と思われてる隣人の方は…
典型的な顔だけ女なんですが、一応聖獣もいるし聖女の力が全く無いわけではない模様です。王子に贈られた首飾りはロクなもんじゃなさそうですけどね。というか定番なら隷属系のアイテムなんじゃないのかと思いますけどね。
召喚初日から王子とベッドイン♪な関係になってしまっているけど、この世界の”聖女”はそれで問題ないんだろうか…。隣人の聖獣が一向に力を発揮できずにいるのってこれが原因ってことは無いの？…いや隣人の力が弱いだけかな。彼女は単なる巻き込まれですからね。聖獣がちゃんと人型を維持できれば主人公同様「聖女の力が必要なのは王が腐ってるせいだよ」と教えてもらえるはずだったんでしょうに…。未来の王妃、という立場に酔ってるから聞いても気にしないかもしれませんが。

とりあえず主人公サイド隣人サイドともに気になる伏線がパラパラ散りばめられているし、主人公サイドは美味しそう＆ほのぼの和やかで癒されるので続きも期待。






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