「試してみたらできちゃった」なんて理由で異世界に召喚された主人公が、日本での職業を活かして色々なお店の経営改善をしていく話。
着眼点はまずまず、キャラもまあまあ。とはいえコンサルの内容がチョロいですよ…。
特に最初のレストランの話は、誰でも思いつくようなことばかりで「いかにもプロ!」という感じが足りないですね。立て看板の文化そのものが無い所への提案ならともかく、他の店ではやってることなので、頑固親父の店主は無理でも妻や娘なら思いついても良さそうなもんだ…。 あとメニューが。店主は宮廷料理人だって出来るほどの腕前!という設定で、「パスタ亭」と銘打って店を出してる…にも関わらずメニューが「トマトとバジルのパスタ」のみ、て。いくらなんでもたった一品で店開いたら、毎日来る常連客なんて無理でしょ…。原価率の改善提案とかはそれなりにプロの仕事らしくはあったけども、「主人公の活躍で繁盛した」という演出のために、普通ならやりそうなことをあえて出来てないことにし過ぎている感じがします。
ただ、主人公が料理できない人なのは等身大でいい感じです。異世界転生系の主人公たちって料理の達人率が高すぎて嘘臭いですからね。普通に生きてる現代人ならパンや酵母や味噌の作り方なんて知らんですよ…買えば済むもの。そういう意味で「ハンバーグの材料はなんとなく解るけど細かい作り方は知らん!」と言い切ったり、日本と同じふわふわパンが食べたくて小麦を買ってみたものの、それ以外の材料が解らなくてあえなく断念したりする主人公の姿には共感できました。
続巻はすぐに出るみたいですが、今後面白くなるかどうかは各店の抱える問題や解決策にもう少し手ごたえが出せるかどうかにかかっている感じかな。
かいぜん! [ 秦本幸弥 ]
着眼点はまずまず、キャラもまあまあ。とはいえコンサルの内容がチョロいですよ…。
特に最初のレストランの話は、誰でも思いつくようなことばかりで「いかにもプロ!」という感じが足りないですね。立て看板の文化そのものが無い所への提案ならともかく、他の店ではやってることなので、頑固親父の店主は無理でも妻や娘なら思いついても良さそうなもんだ…。 あとメニューが。店主は宮廷料理人だって出来るほどの腕前!という設定で、「パスタ亭」と銘打って店を出してる…にも関わらずメニューが「トマトとバジルのパスタ」のみ、て。いくらなんでもたった一品で店開いたら、毎日来る常連客なんて無理でしょ…。原価率の改善提案とかはそれなりにプロの仕事らしくはあったけども、「主人公の活躍で繁盛した」という演出のために、普通ならやりそうなことをあえて出来てないことにし過ぎている感じがします。
ただ、主人公が料理できない人なのは等身大でいい感じです。異世界転生系の主人公たちって料理の達人率が高すぎて嘘臭いですからね。普通に生きてる現代人ならパンや酵母や味噌の作り方なんて知らんですよ…買えば済むもの。そういう意味で「ハンバーグの材料はなんとなく解るけど細かい作り方は知らん!」と言い切ったり、日本と同じふわふわパンが食べたくて小麦を買ってみたものの、それ以外の材料が解らなくてあえなく断念したりする主人公の姿には共感できました。
続巻はすぐに出るみたいですが、今後面白くなるかどうかは各店の抱える問題や解決策にもう少し手ごたえが出せるかどうかにかかっている感じかな。
かいぜん! [ 秦本幸弥 ]